交通事故時の対応

昨日交通事故に合ってしまった方に対して電話で対応をしました。
頭や首、肩など広範囲に渡っての痛みと、息苦しさがあるとのことでしたので、速やかに病院での診察を受けるようお願いしました。
交通事故でむち打ちになった場合など、整骨院で対応可能ではあるのですが、まずは必ず病院を受診してください。
二次災害の防止に加えて、
①警察への連絡
②相手の連絡先確認
③保険会社への連絡
④病院への受診
は必ず行ってほしいと思います。
ではなぜ①〜④までをしてほしいかというと、
①事故の規模によっては、「大したこと無いから別にいいや」って
なるパターンもありますが、後から問題になる場合があります。
実際にあった話ですが、狭い路地で自転車が飛び出してきて、急ブレーキで衝突は逃れたのですが、相手は転倒してしまいました。
その後、無事を確認して大丈夫とのことだったので、そのまま別れたそうなのですが、後日裁判所から通知が来て、ひき逃げ事件みたいな扱いになってしまったという話を聞いたことがあります。
たとえ接触していなくても、あとで揉めないために警察には必ず連絡してほしいと思います。(事故証明が発行されます)
②後で連絡が取れなくなっては困るので、相手と連絡先は交換しておきましょう。(免許証や車検証の写真を取らせてもらうのもいいですし、名刺をもらうのもいいですね)
その際に示談交渉のようなことは絶対にしないでくださいね。
事故直後は興奮状態で冷静が出来るとは限りませんので、変に口約束してしまい、後で揉めないようにわからないことがあれば「ちょっと今冷静に判断できませんので、後ほどお願いします」とでも伝えておいてください。
相手が威圧的だった場合は、スマホの録音機能をこっそりONにしておくのもいいかもしれませんが、相手を刺激しないようご注意ください。
③事故の過失に関わらず、自分の保険屋さんに連絡しましょう。
普段から保険料を払っているのですから、ここぞとばかりに専門家に活躍してもらいましょう。
プロに相談するのが一番です。
④ここが私の専門なので一番伝えたかったところです。
最初は「なんとも無いや」と思っていても、時間の経過とともにだんだん痛みが出てくることが多々あります。
また、交感神経が異常に反応して血管が収縮し、時間が経ってから重症化するものもあります。(CRPSとかRSDとか反射性交感神経性ジストロフィーといいます)
こういった重症パターンでは後遺障害認定にも影響するので、医師の診断は特に重要になってきます。
また、診断書の作成や、レントゲン・MRIなど客観的な状態を証明できるものを揃えておくのも大切です。
自覚症状(痛いかどうか)だけではのちのち証明が必要になった際に不十分です。
きちんと他覚所見といって、痛いか痛くないか以外の状態を数値で示せることが重要です。
(当院では握力の左右差、腱反射、可動域検査、神経学的検査を行っています)
これら①〜④をやっておけば、後からトラブルに巻き込まれても被害は最小限に抑えられるかと思います。
当院では、交通事故の患者さんを施術させていただいていますが、定期的に整形外科を受診して医師の診察を受けていただいています。
お体の回復のお手伝いは得意分野ですのでお任せください。
また、事故対応についてのこういったご相談にも乗れますので、お困りの際にはご連絡くださればアドバイスさせていただきます。
技術革新によって交通事故が無い世界が早く来るといいですね。
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