レッドフラッグ

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カラダとココロ、治療のあり方をテーマに、院長の考えを綴っています。

カラダとココロ、治療のあり方をテーマに、
院長の考えを綴っています。

カラダとココロ、治 療 のあり方をテーマに、
院 長 の 考えを 綴 っています。

レッドフラッグ

2025.1.29

【レッドフラッグ】
レッドフラッグとは、生命に関わる病気が隠れている可能性を示す危険信号のことを指します。

昨日ご来院された患者さんには、施術を行わず、すぐに病院へ行っていただきました。
(急に足がしびれ、歩行が困難になったため)

「先生、なんとか治療してもらえないか。」
「今日仕事ができなかったら廃業だ。」
「明日どうなってもいいから頼む、施術してくれ。」

そう懇願されましたが、私は施術を行うことはありませんでした。

普段からお付き合いのあるご近所の方だったので、何とかしてあげたい気持ちはありました。
しかし、患者さんご自身は 「正常バイアス」 によって、施術を受ければ数回で元に戻ると考えていたかもしれません。
足のしびれが命に関わることになるとは、思いもしなかったでしょう。

ですが、発症時の状況、歩き方、病的反射や知覚の検査結果から、レッドフラッグと判断しました。
非常に心苦しい決断でしたが、すぐに病院へ行くようお伝えし、一度お帰りいただきました。

翌日、奥様からご報告があり、その日のうちに手術が行われ、1週間ほどで退院できる見込みとのことでした。ホッと胸をなでおろしました。

これまでにも、慢性硬膜下血腫、紫斑病、後縦靭帯骨化症など、生命に関わる状態の患者さんが来院されたことがあります。
今回の出来事を通じ、医療に関わる者として常に最善の判断ができるよう、今後も気を引き締めていこうと、改めて決意しました。