「交通事故について」
2021.7.15
昨日は交通事故に合ってしまった方に対し、電話で対応をしました。
頭や首、肩など広範囲に渡っての痛みと、息苦しさがあるとのことでしたので、
速やかに病院での診察を受けるようお願いしました。
交通事故でむち打ちになった場合など、整骨院で対応可能ではあるのですが、
まずは必ず病院を受診してください。
※なぜ病院への受診を優先していただきたいのかは、後ほど説明します。
また、事故にあってしまった、事故を起こしてしまった際には
二次災害の防止に加えて、
①警察への連絡
②相手の連絡先確認
③保険会社への連絡
④病院への受診
は必ず行ってほしいと思います。
ではなぜ①〜④までをしてほしいかというと、
①事故の規模によっては、「大したこと無いから別にいいや」と思っても、
後から問題が発生する場合があります。
実際にあった話ですが、狭い路地で自転車が飛び出してきて、
急ブレーキでなんとかで衝突は逃れました。
しかし、相手は驚いて転倒してしまったそうです。
その後、無事を確認して大丈夫とのことだったので、そのまま別れたそうです。
ここまでで終わりなら良かったのですが、
その後相手方が警察に通報し、後日裁判所から通知が来てしましました。
相手がどのように警察に話したのかはわかりませんが、
「ひき逃げ事件」として扱われてしまい、その方は免許停止になってしまいました・・・
たとえ接触していなくても、あとで揉めないために警察には必ず連絡してほしいと思います。(事故証明が発行されます)
②後で連絡が取れなくなっては困るので、相手と連絡先は交換しておきましょう。(免許証や車検証の写真を取らせてもらうのもいいですし、名刺をもらうのもいいですね)
その際に示談交渉のようなことは絶対にしないでくださいね。
事故直後は興奮状態で冷静に対応出来るとは限りません。
口約束してしまい、後で揉めてしまうことにならないよう、注意しましょう。
わからないことがあれば「ちょっと今冷静に判断できませんので、後ほどお願いします」とでも伝えておいてください。
相手が威圧的だった場合は、スマホの録音機能をこっそりONにしておくのもいいかもしれません。
※相手を刺激しないようご注意ください。
③事故の過失に関わらず、自分の保険屋さんにも連絡しましょう。
普段から保険料を払っているのですから、ここぞとばかりに専門家に活躍してもらいましょう。
プロに相談するのが一番です。
④ここが私の専門なので一番伝えたかったところです。
最初は「なんとも無いや」と思っていても、時間の経過とともに
だんだん痛みが出てくることがあります。
また、交感神経が異常に反応して血管が収縮し、
時間が経ってから重症化するものもあります。
(CRPSとかRSDとか反射性交感神経性ジストロフィーといいます)
こういった重症パターンでは後遺障害認定にも影響するので、
医師の診断は特に重要になってきます。
また、診断書の作成や、レントゲン・MRIなど客観的な状態を
証明できるものを揃えておくのも大切です。
自覚症状(痛いかどうか)だけでは後々証明が必要になった際に不十分です。
きちんと他覚所見といって、痛いか痛くないか以外の状態を
数値で示せることが重要です。
(当院では握力の左右差、腱反射、可動域検査、神経学的検査などを行っています)
これら①〜④をやっておけば、後からトラブルに巻き込まれても
被害は最小限に抑えられるかと思います。
当院では、交通事故の患者さんを施術させていただいていますが、
定期的に整形外科を受診し、医師の診察を受けていただいています。
お体の回復のお手伝いは得意分野ですのでお任せください。
また、事故対応についてのご相談にものれますので、
お困りの際にはご連絡くださればアドバイスさせていただきます。
技術革新によって交通事故が無い世界が早く来るといいですね。